Venture Lab Silicon Valley

  • Program:展示施設
  • Location:カリフォルニア州、米国
  • Completion:2019.07
  • Area:800 m²
  • Design Direction:博報堂
  • Executive Architect:LPA
  • Lighting Design:杉尾篤照明設計事務所
  • Graphic Design:Token Graphics
  • Visual & AR Contents:レイ / WOW
  • Exhibits:ベナ
  • Construction:The CORE Group
  • Photography:永井杏奈
  • *Project by Kakizoe Architects & Katagiri Architecture+Design

世界のテック企業が集積するシリコンバレーの中心地サンタクララ市に、セラミック企業の次世代の技術開発を推進するインキュベーション施設を計画した。

この施設では、医療、環境、エネルギー、次世代自動車等の分野を中心に、ベンチャー企業との協業を通してセラミック技術を新たな可能性を想像し、未来の社会課題に対してソリューションを持続的に提供していく施設を目指している。

南面に大きく開けた既存オフィス空間の床壁天井を解体することからプロジェクトがスタートした。

空間の構成要素を極限まで削ぎ落しコンクリート床を鏡面になるまで磨き上げることで、水平に広がる連装窓から周囲の緑や光が映り込む余白をつくりだした。

時間や季節によって空間の情景の移ろいを感じられる空間は、土を原材料とするセラミックの技術展示空間として、自然とのつながりを感じることのできる場所とした。

また隣接したシェアオフィスとワークショップでは、技術の原石とコラボレーターのビジョンを掛け合わせながら、アイディア立案からプロトタイプ製作まで、ものづくりのアイディアがめぐる循環を生み出す空間となった。