Roof Top Cabin

  • Program:マンション改修
  • Location:新潟県
  • Completion:2018.01
  • Area:350 m²
  • Construction:ワンデザインズ
  • Photography:渡辺琢哉
  • *Project by Katagiri Architecture+Design & Akinori Inuzuka Design

雪深い新潟の山間地にあり、バブル期に建てられた築30年余りが経過したリゾートマンションのペントハウスを改修した。既存の壁や天井が撤去された無機質な鉄筋コンクリートラーメン構造の躯体の中に、木の温かみを感じられる空間を新たに挿入した。

住戸中央の吹き抜けに設置されたヒノキのスクリーンは、通常木造建築の壁の下地材として用いられる短辺35ミリ長辺105ミリの間柱材を用いている。

平と小端を交互に組み合わせたスクリーンは、1階部分ではよりソリッドに、2階ではより開放性をもつ構成とした。工業規格材としての間柱には構造的に十分な強度があるため、通常スクリーンがもつ表層と下地という2層構造とはせず、それ自体が構造であり表皮であるものとした。

タワー最上階にありながら周辺の豊かな自然とつながり、地面を近くに感じることができる山小屋のような空間を作り出した。