麻布台ヒルズ内、日本初の大規模なベンチャーキャピタルの集積拠点の一角に、ベンチャーキャピタル企業のオフィスを計画した。

エントランスラウンジの中央に、50人規模で集まることができる円形の劇場型ラウンジを設けた。ここではキャピタリストや起業家など、さまざまなステークホルダーが一円の輪になって集い、アイディアを巡らせ思いを発信する場所とした。

中央の円形テーブルは分離・移動可能な什器となっており、イベント時などラウンジの使用用途に合わせてレイアウト変更が可能なものとした。

ラウンジ横のバーエリアは、スタッフだけでなく来客者も自由に利用できる憩いの空間とし、隣接する屋外テラスからは有機的な建物の構造体の越しに、麻布台のにぎやかな風景を眺めることができる。

南面に細長く配置された自然光にあふれたワークスペースは、キャピタリストやミドル・バックオフィスが職種横断的に連携ができるよう、フリーアドレスで開放的な空間とした。

ここでは新たな未来の社会課題に対して、持続的にソリューションを生み出すシードを育てる場所として、さまざまなアイディアの循環が生まれる場所となることを期待する。