窓先に桜並木がパノラミックに広がり、雑踏の中でも自然の情景を楽しむことができる東京の目黒川沿いに立地するオフィスのリノベーションプロジェクト。

世界中の音楽制作者のコミュニティのために制作ツールを開発している企業が、アーティストとの交流を深められるよう、目黒川を眺めながら気軽に交流できる「リビングルーム」のようなオフィス空間を設計した。

川沿いの美しい桜並木を縁取る水平に広がる連装窓からは、四季折々の美しい風景が広がり、時間や季節によって情景の移ろいを感じられる憩い場となる。ラウンジ中央には多目的なイベントに柔軟に対応できるよう可動式のベンチを設置することで、ワークショップやライブパフォーマンスなど、様々なアートイベントが開催できる空間を提供した。

東側の執務エリアは、湾曲したガラスブロックから差し込むやわらかい光に包まれ、従業員が集中して業務に取り組むための静謐な場となる。開放感がありつつも、落ち着いた雰囲気が漂い、外部の美しい自然環境との調和を感じながら仕事に没頭できる環境を目指した。