西日本旅客鉄道本社ビルロビー

  • Program:オフィスロビー
  • Location:⼤阪市
  • Completion:2025.03
  • Area:430 m²
  • Produce:INTERBRAND
  • Lighting Design:杉尾篤照明設計事務所
  • Photography:Anna Nagai

JR西日本本社のエントランスは、グループの「私たちの志」を空間として体現し、未来へと続く期待感とつながりを感じさせる場所として計画した。
デザインの核となるコンセプトは「未来への進化の軌跡(MOVE)」。空間内には複数の中心性をもつ場所が点在し、それぞれの領域を感じつつ開放的につながる構成とした。

5つの円の軌跡と重なりを、床仕上げや天井デザイン、家具配置によって可視化し、領域が柔らかく連続する空間を創造した。大開口からは豊かな自然光と眺望が入り、天井の高い開放的な空間が多様な活動を触発する。

既存の大理石の重厚な質感に対し、木質の造作家具や植栽を巧みに取り入れることで温もりを添え、訪れる人々に親しみやすい空間を実現した。床は既存の大理石を一新し、防滑性に優れたセラミックタイルで仕上げ、安全性にも配慮した。ラウンジエリアにはハイカウンターとキオスクを新設し、来社されたお客様への接遇の場所とするとともに、社員とゲストが気軽に交流できる空間を提供した。

造作ベンチではJR西日本の車両で用いられるモケット生地を使用し、またカウンター上部に設置した照明器具では吊革をモチーフとしたデティールを加えることで、鉄道会社としての企業のオリジンを表現している。
また大型モニターにより内外に向けた情報発信拠点としての役割を担うことで、これからの未来に向けた社会のインフラ企業として、様々なステークホルダーとの共創の可能性を発信していくことを目指した。